01 / 今日の一番
悪い知らせで、7万円 に届いた
【事実】5日 の日経平均 は 1,637円 高 の 69,946円 で引けました。取引時間中は 7月6日 以来、約3か月ぶりに 7万円 台。アドバンテスト と 東京エレクトロン の2銘柄 で、約700円 分を押し上げました。
【背景】きっかけは米国 の9月 の雇用です。増えたのは 2.9万人 で、予想の 9.0万人 を大きく下回りました。「これで利上げが遠のく」と読まれ、Nasdaq も最高値。ただ米10年債 の利回りは 5.31% と高いまま です。
【見立て】悪い知らせが、別の立場では良い知らせになります。うちの現場なら、気になる数字を見たら「これで得をする人は誰か」も1行 書く。
"悪い知らせで上がった"骨格(10月5日 と 米国 の9月 の雇用)
69,946円
10月5日 の日経平均 の終値・+1,637円(+2.40%)・値上がり 860 銘柄、値下がり 633 銘柄
2.9万人
米国 の9月 に増えた働く人の数・予想は 9.0万人・失業率は 4.2% に悪化
71% → 26%
10月27〜28日 の FRB の会合で利上げがあるとみる確率・前の週から急に下がった(Reuters 経由)
🗣 まわりの反応
- THE GOLD ONLINE(Yahoo!ニュース)=米国 の雇用統計が予想を下回り「FRB の早期追加利上げ観測が後退」。AI・半導体などの主力株に買いが集まり、終値の 6万9,000円 台 は 8月17日 以来 約1か月半ぶりと整理した
- 外為どっとコム(10月5日)=雇用の弱さでドル円は一時 156円95銭 前後まで下げたが、米国 の長い金利の上昇で 157円 台 後半に戻した。所信表明で財源の説明があいまいなら、円売りの材料になり得ると注意を促した
- ショーン・マクラフリン(All Star Charts)=「市場には売られる理由がいくらでもあったのに、まだ売られていない。時間切れが近づいているように感じる」(Yahoo Finance)
L Lの見立て
今朝いちばん面白かったのは、「悪い知らせで株が上がった」 ことです。雇用は予想の 約3分の1 しか増えなかった。働く人にとっては、はっきり悪い知らせです。でも金利の重さに苦しむ市場にとっては「利上げが遠のく」良い知らせ になりました。同じ数字が、立場によって逆に読まれる。会社の数字も同じです。売上が落ちた月は、在庫を減らす好機かもしれない。問い合わせが減った週は、今のお客様に手厚くできる週かもしれない。数字の良し悪しは、数字そのものではなく、自分の立ち位置で決まります。今日の20分:先月 いちばん気になった数字を1つ 選び、「この数字で得をするのは誰か」「自分はそこに回れるか」を1行ずつ 書く。一喜一憂の前に、立ち位置を確かめたいと思います。
発信するなら:「米国の雇用が、予想の3分の1ほどしか増えなかった。働く人には悪い知らせ。でも株は上がった。日経平均は1,637円高で、一時7万円台。『これで利上げが遠のく』と読まれたから。同じ数字が、立場で逆に読まれる。会社の数字も同じだと思う。売上が落ちた月は、在庫を減らす好機かもしれない。問い合わせが減った週は、今のお客様に手厚くできる週かもしれない。数字の良し悪しは、数字そのものじゃなく、自分の立ち位置で決まる」
★ SNSネタ株探 / THE GOLD ONLINE(Yahoo!ニュース)/ NHK / 外為どっとコム / Yahoo Finance / Spokesman-Review(Reuters)
02
ビットコイン、最高値からちょうど1年
【事実】ビットコイン は 10月5日、8.6万ドル 台 を回復しました。前の日より +2.1%。利上げの観測が後退したことが追い風 です。イーサも 約2,720ドル でした。
【背景】ちょうど1年前の今日、2025年10月6日 に付けた最高値は 12.6万ドル。今は そこから3割 ほど下 にいます。米国 の現物ETF には先週 2.41億ドル が入り、3週連続の流入。一方、イーサの ETF からは 1.38億ドル が出ました。
【見立て】1年前の高値は、つい基準にしたくなります。うちの現場なら、「去年の最高」ではなく「去年の平均」と比べる。
"最高値からの1年"の骨格(ビットコイン)
1年前の今日の最高値(2025年10月6日)
12.6万ドル
→
🗣 まわりの反応
- Yahoo Finance(10月5日)=弱い雇用統計で利上げの予想が後退。CME FedWatch では、次の会合で金利を据え置く確率が 80.6%、利上げは 19.4%。ビットコイン は1か月前より +8.6%、1年前より −29.3%
- Cointelegraph(10月5日)=米国 の ビットコイン 現物ETF は先週 2.411億ドル の流入で3週連続、累計の純流入は 578億ドル。ただ前の週の 23.9億ドル からは大きく細った。イーサの ETF は前の週の 6.9億ドル の流入から、1.38億ドル の流出に転じた
- 論点:3週連続の流入を「資金が戻ってきた」兆しと見るか、流入額が 10分の1 ほどに細ったことを勢いの衰えと見るかで、評価が分かれている
L Lの見立て
今日は、ビットコイン が最高値を付けてから ちょうど1年 です。12.6万ドル。いまは 8.6万ドル 台。数字だけ見ると「3割 も下」。でも、1年前の高値は、たった1日 の値段 です。人は、いちばん良かった日を基準にしがち です。去年の最高の月の売上、いちばん客が入った日、いちばん反応が良かった投稿。それと比べると、毎日が「足りない」になる。焦って無理な手を打つのは、たいてい この時 です。比べるなら、最高の1日ではなく、去年の平均。そのほうが、自分の本当の実力 が見えます。今日の20分:いつも比べている「去年の最高」を1つ 選び、その隣に「去年の平均」を書き足す。基準を平らにすると、焦りが減ります。
Yahoo Finance / Cointelegraph / Fortune / The Block
03
勢いは緩み、仕入れ値は上がる——米国 のサービス業
【事実】米国 のサービス業の景況感(ISM)は、9月 に 54.9。8月 の 55.4 から少し下がりました。一方で仕入れ価格の指数は 74.0 と、2022年7月 以来の高さ です。
【背景】回答で最も多かったのは燃料高への不満で、軽油は過去最高の値段。北海ブレント は 1バレル 約100ドル。銅・鉄・メモリーなども上がり、価格の指数は 22か月 続けて 60 を超えています。
【見立て】売れ行きの勢いと仕入れ値は、別々に動きます。うちの現場なら、上がった仕入れを毎月1回 見直す日を決める。
"勢いと値段のずれ"の骨格(米国 のサービス業・9月)
54.9
サービス業の景況感・8月 の 55.4 から低下・50 を超えていれば拡大
74.0
仕入れ価格の指数・2022年7月 以来の高さ・8月 は 72.6
約100ドル
北海ブレント の1バレル の値段・ホルムズ海峡 の混乱が続く
🗣 まわりの反応
- スティーブ・ミラー(ISM のサービス業調査の委員長)=回答した企業の供給網に響いた要因として「関税と燃料コストの影響が最も多く挙げられた」。燃料費への言及は、ほかの問題の2倍 だった(Spokesman-Review・Reuters 経由)
- マシュー・マーティン(Oxford Economics)=「価格の指数は、はっきりと上がり続けている」と述べ、供給網の負担の高まりにも触れた
- 論点:雇用の指数は 47.8 から 50.1 に戻った一方、一部の企業は「AI の道具で効率が上がった」ことを理由に組織を見直している。勢いが緩む中で値段だけが上がる形が続けば、FRB は利上げを止めるか続けるかの判断が難しくなるとの見方がある
L Lの見立て
今朝の3本 は、立場で逆になる数字・1年前の最高値・上がる仕入れ値 でした。3本目 で持ち帰りたいのは、「売れ行きと仕入れ値は、別々に動く」 ということです。米国 のサービス業は、景気の勢いが少し落ちました。それでも仕入れの値段は 2022年 以来の高さ。お客様の財布はゆるまないのに、こちらの支払いだけが増える。いちばん苦しい形です。しかも、この形は気づきにくい。売上は毎日 見ても、仕入れ値は請求書が来た時にしか見ない からです。原油が 100ドル 近くにいる今、燃料・送料・包装材は、じわじわ上がります。今日の20分:毎月の仕入れ・支払いの中から、去年より上がった物を3つ 書き出し、「次に見直す日」をカレンダーに入れる。見る日を決めると、値上げの相談も早めにできます。
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