米10年債(25日 の高さ)
一時 5.225%2007年 以来・30年債 は 5.502% で 2004年 以来・日本の 10年 も 3.065% と 30年ぶり の水準圏
ダウ(25日 終値)
51,828.62+478.64(+0.93%)・3週続落 を止めた・S&P500 7,743.41(+0.51%)・ナスダック 27,068.72(+0.5%)
レギュラーガソリン(26日)
4.49ドル全米平均・1ガロンあたり・1年前 の 3.15ドル から +42.5%・軽油 は 過去最高 の 6.49ドル
ビットコイン(26日)
8万4,018ドル+0.28%・23日 は 8万6,214ドル 近辺・8万6,500〜8万7,300ドル が上値の節目とされる
01 / 今日の一番
借りる値段が、19年ぶり・22年ぶり・30年ぶり で並んだ——25日(金)に 米10年債 の利回りが 一時 5.225%=2007年 以来、米30年債 は 5.502%=2004年 以来、日本の 新発10年物国債 も 3.065% で 9月1日 に 3% を突破して 1996年9月 以来 30年ぶり となった水準の上に居座る、背景は 日米 の利上げ観測と財政への不安
【事実】直近の取引となった 25日(金)、米10年債 の利回りは 一時 5.225%=2007年 以来 の高さ をつけました。米30年債 は 5.502% で 2004年 以来。日本の 新発10年物国債 も 3.065% で、9月1日 に 3% を突破して 1996年9月 以来 30年ぶり となった水準の上に留まっています。
【背景】上がっている理由は 3つ が重なっています。日米 ともに利上げの観測が消えないこと、原油高で物価が下がりきらないこと、そして財政への不安。とくに日本は 9月1日 に 30年ぶり の大台を超えて以降、住宅ローンと国の利払いの前提が同時に動く 局面に入りました。米国の 19年ぶり より、こちらのほうが生活に近い数字です。
【見立て】これは相場の話ではなく、来年の返済表の話です。金利は毎日 目に入らないぶん、気づくのが遅れます。うちの現場なら、借入の「固定か変動か」と次の見直しの月だけ、今日 書き出しておく。
"借りる値段"の骨格(25日 時点)
一時 5.225%
米10年債・2007年 以来 約19年ぶり の高さ
5.502%
米30年債・2004年 以来 約22年ぶり・長く借りるほど値段が上がっている形
3.065%
日本の新発10年物国債・9月1日 に 3% を突破=1996年9月 以来 30年ぶり の水準圏
🗣 まわりの反応
- 日本経済新聞(9月)「長期金利 3%、30年ぶり高さ——日米利上げ観測・財政不安で上昇」=上げの理由を 1本 に絞らず、3つ の重なりとして整理した見出し
- 三井住友DSアセットマネジメント の解説「30年ぶり につけた 3% という水準は、単なる通過点か」=到達点ではなく途中かもしれない、という問いの立て方そのものが市場の空気を表している
- 論点:米国の 19年ぶり より、日本の 30年ぶり のほうが暮らしに近い=住宅ローンと事業性の借入の前提が変わる/上がった理由が「景気が強い」なら耐えられるが「物価が下がらない」なら長引く/国の利払いも同時に増えるため、財政の議論に跳ね返る
L Lの見立て
私が今朝いちばん長く見ていたのは、米国の 5.225% ではなく 日本の 3.065% でした。9月1日 に 3% を超えて、そこから下りてこない。1996年9月 以来です。30年 前。いま働いている人のほとんどが、「日本でお金を借りるのに、それなりの値段がかかる世界」を経験していません。私たちは長いあいだ、金利をほとんど数えずに商売をしてきました。設備を入れる時、機械の値段と補助金は調べます。でも 「この借入で、返済の総額が去年よりいくら増えるのか」を出す会社は、驚くほど少ない。理由は単純で、これまで数えても大差がなかったからです。この9月、その前提が変わりました。しかも金利は、売上のように毎日 目に入りません。気づくのは、返済の一覧を見た日だけ です。だから、慌てて借り換える話ではないと申し上げたい。やることは 知ること です。今日の 10分:手元の借入を全部 並べて、「固定」「変動」の別と、次に見直しが来る月を書き出す。それだけでいい。金利が動く世界でいちばん危ないのは、高い金利ではなく、自分の条件を知らないことです。
発信するなら:「日本の長期金利が 3% を超えたまま下りてこない。1996年9月 以来、30年ぶり の世界。米国の 19年ぶり より、こっちのほうが暮らしに近い。いま働いている人のほとんどが『日本でお金を借りるのに値段がかかる世界』を知らない。設備を入れる時、機械の値段と補助金は調べるのに、返済総額が去年よりいくら増えるかを出す会社は少ない。慌てて借り換える必要はない。今日やるのは、借入を全部 並べて『固定か変動か』と『次の見直しの月』を書き出すこと。それだけ」
★ SNSネタCNBC / Yahoo Finance / 日本経済新聞 / NHK / 三井住友DSアセットマネジメント / Trading Economics
02
金利が上がったのに、株は 3指数 そろって週間プラス——25日 の ダウ は 51,828.62(+478.64・+0.93%)で 3週続落 を止め、S&P500 は 7,743.41(+0.51%)、ナスダック は 27,068.72(+0.5%)、流れを変えたのは原油の反落で WTI は −2.33% の 92.41ドル・ブレント は −2.14% の 104.32ドル、ただし ブレント と WTI の差は 5月 以来 いちばん開いた
【事実】金利が十数年ぶりの高さに上がった週に、株は 3指数 そろって週間プラス で終わりました。25日(金)の ダウ は 51,828.62(+478.64・+0.93%)で、3週続いた下げを止めています。S&P500 は 7,743.41(+0.51%)、ナスダック は 27,068.72(+0.5%)。
【背景】流れを変えたのは 原油の反落 でした。ホルムズ海峡 が再開するかもしれないという観測で WTI は −2.33% の 92.41ドル、ブレント は −2.14% の 104.32ドル。原油が下がると物価の見通しが落ち着き、それが債券を助け、株の戻りにつながる——25日 はその順番でした。ただし ブレント と WTI の差は 5月 以来 いちばん開いています。中東 から出る原油だけが、まだ別の値段で取引されているということです。
【見立て】株が見ていたのは「金利」ではなく「原油」でした。ニュースの見出しと、相場が実際に反応した相手は別のことがあります。うちの現場なら、「値段が動いた理由」を自分の言葉で 1行 にしてから動く。
"上がった金利と、上がった株"の骨格(25日)
+478.64ドル
ダウ・51,828.62(+0.93%)・3週続落 を止めた
92.41ドル
WTI・−2.33%・ブレント は −2.14% の 104.32ドル・ホルムズ 再開の観測で反落
5月 以来 最大
ブレント と WTI の価格差・中東 発の原油にだけ別の値段が付いている状態
🗣 まわりの反応
- CNBC(25日)「ダウ が 470ポイント 超 上昇、利回りの急騰にもかかわらず週間で勝ち越し」=債券の売りを株が受け流した週、という整理
- Mansfield Energy の週次「ホルムズ への期待が原油価格を下げた。ただし現物の供給は逼迫したまま」=先物の値段と、実際にモノが届くかどうかは別だという指摘
- 論点:上げの主因が「金利の低下」ではなく「原油の反落」だった=前提が崩れれば一晩で戻る種類の上げ/ブレント と WTI の差が開いたのは、中東 の供給だけが別扱いされている証拠/指数の上昇と、自分の業界の受注は別の話
L Lの見立て
この項目でいちばん面白いのは、見出しと、相場が実際に見ていたものが違った ことです。25日 の見出しは「金利が 19年ぶり の高さ」でした。ところが株を戻したのは金利ではなく、原油が 2% 下がったこと です。海峡が開くかもしれない、だから物価が落ち着くかもしれない、だから債券が助かる、だから株が戻る。4段 の連想。ニュースを見ていた人の多くは、この 4段目 だけを「株高」として受け取りました。中小の経営で同じ場面は、取引先の値下げ要請 です。相手が言ってきた理由と、本当の理由が違うことがある。「予算が厳しくて」と言われた時、本当は 他社の見積もりが入った のかもしれないし、先方の社内で担当が代わった のかもしれない。理由を読み違えると、こちらの打ち手が丸ごと外れます。値引きで応じるべき場面と、納期や条件を変えるべき場面は、まるで違うからです。私たちはたいてい、理由を確かめないまま「値下げか、断るか」の二択に飛びます。今日の 10分:最近 相手の態度が変わった取引先を 1社 選び、「本当の理由はこれではないか」という仮の答えを 1行 書く。書いたら、明日 それを確かめる質問を 1つ だけ用意する。相場は理由を読んで動きます。私たちも、読んでから動けます。
CNBC / Yahoo Finance / Charles Schwab / Mansfield Energy / Trading Economics
03
相場より先に、燃料の値札が動かなくなった——レギュラーガソリン の 全米平均 は 26日 時点で 4.49ドル/ガロン=1年前 の 3.15ドル から +42.5%、軽油 は 過去最高 の 6.49ドル(19日 に 6.4866ドル)、ホルムズ海峡 を通る原油・石油製品は 2026年 第2四半期 に 日量 490万バレル まで落ち 2025年 第4四半期 の平均 2,160万バレル から 約77% 減、ビットコイン は 26日 に 8万4,018ドル(+0.28%)
【事実】相場の裏で、燃料の値札が下りてこなくなっています。レギュラーガソリン の 全米平均 は 26日 時点で 4.49ドル/ガロン——1年前 の 3.15ドル から +42.5%。軽油 は 過去最高 の 6.49ドル です(19日 の全米平均 6.4866ドル)。
【背景】上流を見ると理由がはっきりします。ホルムズ海峡 を通る原油と石油製品は、2026年 第2四半期 に 日量 490万バレル。2025年 第4四半期 の平均 2,160万バレル から 約77% 減 です。2月28日 の開戦以来、世界の石油と液化天然ガス の 約5分の1 が通る水路が細ったままになっています。ビットコイン は 26日 に 8万4,018ドル(+0.28%) で、こちらは静かな週末でした。
【見立て】原油の先物が下がっても、レジの値札はすぐには下がりません。うちの現場なら、燃料と配送の値上がりを、いつ・どう price に載せるかを先に決めておく。
"下りてこない燃料の値札"の骨格
4.49ドル
レギュラーガソリン の 全米平均(1ガロン)・1年前 は 3.15ドル・+42.5%
6.49ドル
軽油 の 全米平均・過去最高・19日 の全米平均は 6.4866ドル・物流と建設に直撃
490万バレル/日
ホルムズ を通る原油・石油製品(2026年 第2四半期)・2025年 第4四半期 の 2,160万バレル から 約77% 減
🗣 まわりの反応
- Business Today(20日)「米の軽油が 過去最高 の 6.49ドル——ホルムズ 危機 以降 どれだけ上がったか」=ガソリンより軽油のほうが上げ幅が大きく、運ぶ仕事・建てる仕事に先に効いているという整理
- Mansfield Energy の週次「ホルムズ への期待が原油の先物を下げた。だが現物の供給は逼迫したまま」=先物と店頭の値札が、いま別々に動いているという実務側の見方
- 論点:先物が下がっても小売は遅れて動く=「原油安」の見出しと家計の実感がずれる/軽油の高止まりは物流費として最後は商品価格に載る/合意が実れば一気に戻る可能性もあり、値上げの伝え方が難しい局面
L Lの見立て
今朝の お金 の 3本 は、上がった金利・上がった株・下がらない燃料 でした。01 で借りる値段が 19年〜30年ぶり の高さに並び、02 で株はそれを受け流し、03 は 相場が下がっても、レジの値札は下りてこなかった。私が経営者の仲間に持ち帰ってほしいのは、この 3本 目です。ニュースは「原油が 2% 下がった」と言います。同じ日に、ガソリンは 1年前 より 4割 高いまま、軽油は 過去最高 です。先物と値札のあいだには、時間の川が流れています。上がる時は速く、下がる時は遅い。これは中小の商いにそのまま効きます。仕入れが上がった時、私たちは慌てて値上げを我慢します。「そのうち戻るだろう」と思うからです。ところが戻るのは半年 後で、その間ずっと、上がった分をこちらが飲んでいる。いちばん多い損の形 です。かといって毎月 値段を変えるわけにもいきません。だから決めておくのです。「燃料がこの水準を超えた月は、配送分を別建てでいただく」。数字と条件で先に決めておけば、お願いする時に感情が乗りません。相手も納得しやすい。今日の 10分:仕入れか燃料か外注費のうち、この1年 でいちばん上がったものを 1つ 選び、「どこを超えたら価格に載せるか」を数字で 1行 書く。値上げは勇気の問題に見えて、ほとんどは"先に決めてあるか"の問題です。
AAA / Business Today / Energy Factbook / EIA / Mansfield Energy / Yahoo Finance / Decrypt