金融・暗号資産部門 ・ 今朝の3潮 ・ Morning Brief

今朝の お金——手綱を握ったのは、金利だった:24日 の ニューヨーク は ダウ 51,349.98(−161.61・−0.31%)、S&P500 7,704.13(−1.90・−0.02%)、ナスダック 26,939.37(+3.34・+0.01%)でほぼ足踏み、米10年債 は 一時 5.16%・引けは 5.10% 前後 で 2007年 以来の高さ、440億ドル の 7年債入札 は応札倍率 2.42倍 と不調 /ビットコイン は 8万7000ドル 超えを弾かれ 8万4000ドル 台へ(始値 8万4370.41ドル・前日の始値比 −2.1%)、理由は利上げ観測 /ドル円 は 158円62銭 から 158円93銭、WTI 94.76ドル に対し ブレント は 105ドル 超、金 は 4,310.10ドル

2026年9月25日(金) ・ 令和8年 長月 ・ 第 079 号 ・ 今朝の3潮

今朝の お金 は、「主役が株から、借入の値段に移った」朝です。24日 の ニューヨーク は、3つ の指数がそろってほとんど動きませんでした——ダウ 51,349.98(−161.61・−0.31%)、S&P500 7,704.13(−1.90・−0.02%)、ナスダック 26,939.37(+3.34・+0.01%)(Yahoo Finance)。動いたのは債券です。米10年債 の利回りは 一時 5.16%、引けは 5.10% 前後 で 2007年 以来の高さ。440億ドル の 7年債入札 は応札倍率 2.42倍(直近6回の平均 2.49倍)、間接入札 57.2%(平均 64.6%)と不調 で、買い手の薄さが利回りを押し上げました(Fisco)。下げを削ったのは、ホルムズ海峡 の再開に向けた段階的合意を 米国 と イラン が詰めているというロイターの報道。ふたつめはコイン。ビットコイン は 8万7000ドル 超えを弾かれ、8万4000ドル 台へ——24日 の始値 8万4370.41ドル は前日の始値比 −2.1%、米東部時間 7時33分 には 8万3462.29ドル まで下げました(Fortune・Yahoo Finance)。理由に挙がるのは 利上げ観測の強まり=株と同じ手綱です。みっつめは仕入れの列。ドル円 は 158円62銭 から 158円93銭 へ、WTI 原油 は 94.76ドル(+0.16%)なのに ブレント は 105ドル 超、金 は 4,310.10ドル(+0.28%)。足踏みした株、弾かれたコイン、開いた原油の 2本 の値段——今朝は、借入の値段を見る朝です。

米10年債(24日)
5.10% 前後一時 5.16%・2007年 以来の高さ・440億ドル の 7年債入札 は応札倍率 2.42倍 と不調
ダウ/S&P500/ナスダック
−161.61ドルダウ 51,349.98(−0.31%)・S&P500 7,704.13(−1.90)・ナスダック 26,939.37(+3.34)
ビットコイン(24日 始値)
8万4370.41ドル前日の始値比 −2.1%・8万7000ドル 超えを弾かれた・時価総額 1.33兆ドル・ETH 2684.09ドル
ドル円/原油・金
158円93銭158円62銭 から上昇・WTI 94.76ドル に対し ブレント 105ドル 超・金 4,310.10ドル
01 / 今日の一番

株は動かず、借入の値段だけが動いた——24日 の ニューヨーク は ダウ 51,349.98(−161.61・−0.31%)、S&P500 7,704.13(−1.90・−0.02%)、ナスダック 26,939.37(+3.34・+0.01%)とほぼ足踏み、米10年債 は 一時 5.16%・引けは 5.10% 前後 で 2007年 以来の高さ、440億ドル の 7年債入札 は応札倍率 2.42倍・間接入札 57.2% と不調、ホルムズ 再開の報道で下げを削り、Meta は +4.50%、MGM は買収提案の撤回で −10%、Oracle は データセンターの不可抗力通知で急落

【事実】24日 の ニューヨーク は、3つ の指数がほとんど動きませんでした。ダウ 51,349.98(−161.61・−0.31%)、S&P500 7,704.13(−1.90・−0.02%)、ナスダック 26,939.37(+3.34・+0.01%)。動いたのは債券で、米10年債 の利回りは 一時 5.16%、引けは 5.10% 前後=2007年 以来の高さです(Yahoo Finance・Trading Economics)。

【背景】440億ドル の 7年債入札 は、応札倍率 2.42倍(直近6回の平均 2.49倍)、間接入札 57.2%(平均 64.6%)と不調。買い手の薄さが利回りを押し上げました(Fisco)。下げを削ったのは ホルムズ海峡 再開の段階的合意 の報道。個別では Meta が +4.50%(AI での稼ぎ方の説明が材料)、MGM は買収提案の撤回で −10%、Oracle は ニューメキシコ のデータセンターで不可抗力の通知が出て急落しました。

【見立て】株価でなく、借入の値段が主役の日です。19年 ぶりの高さに戻った金利は、売上より静かに効きます。うちの現場なら、今月の返済表と借入の金利を 1枚 出して、机に置く。見るだけでいい。次の設備の判断が変わります。

"動いたのは債券"の骨格
5.10% 前後
米10年債 の引け・一時 5.16%・2007年 以来=19年 ぶりの高さ
2.42倍
440億ドル の 7年債入札 の応札倍率・直近6回の平均 2.49倍・間接入札 57.2%(平均 64.6%)
−161.61ドル
ダウ・51,349.98・S&P500 は −1.90、ナスダック は +3.34 でほぼ横ばい

🗣 まわりの反応

  • BlackRock リック・リーダー氏(債券の状況について)「危機ではないが、目を覚ますものだ」=株式の評価は B−(Yahoo Finance)
  • Yahoo Finance「ロイター が 米国 と イラン の交渉担当が ホルムズ海峡 の再開に向けた段階的合意を詰めていると伝え、株は下げを削った」=イラン は制裁の緩和と引き換えに船の通行を認める案
  • 論点:指数はほぼ横ばいでも、7年債入札 の間接入札 57.2%(平均 64.6%)は外からの買い手が薄いことを示す/10年債 5.10% は 2007年 以来=借入の値段が 19年 ぶりの高さに戻った/個別は割れており、Meta +4.50% と MGM −10% が同じ日に並んだ

L Lの見立て

私がこの日の相場でいちばん長く見ていたのは、指数の小さな値動きより 「2007年 以来」という一言 でした。米10年債 が 5.10%。19年 ぶりの高さです。19年 前といえば、いまの若い社員が小学生だった頃。つまり 「お金を借りるのが高い世界」を、現場の多くの人が経験していない ということです。中小の経営で同じ場面は、設備の入れ替えを考える日 です。機械の値段は見ます。補助金も調べます。でも「借入の金利が去年より何% 上がったか」を見ないまま判断する会社が、ほんとうに多い。金利は、売上のように毎日 目に入りません。静かに、毎月 少しずつ効いてくる。気づくのは、返済表を見た時だけです。今日の 10分:今月の返済表を 1枚 出して、借入の金利を声に出して読む。それだけです。書き直さなくていい。数字を口にすると、次に設備の話が出た時の判断が変わります。世界で一番 大きな市場が、今日は株でなく借入の値段を見ていました。私たちも、同じ物を見る日です。

発信するなら:「昨日の ニューヨーク は株がほぼ動かず、動いたのは債券だった。米10年債 5.10%=2007年 以来、19年 ぶりの高さ。19年 前は、いまの若手が小学生だった頃。『借りるのが高い世界』を現場の多くが知らない。設備の話をする時、機械の値段と補助金は見るのに、借入の金利は見ない会社が多い。金利は売上と違って静かに効く。今日は返済表を 1枚 出して、金利を声に出して読むだけでいい」

★ SNSネタYahoo Finance / TheStreet / Trading Economics / Bloomberg / Charles Schwab / Fisco
02

ビットコイン は 8万7000ドル 超えを弾かれた——24日 の始値は 8万4370.41ドル で前日の始値比 −2.1%、米東部時間 7時33分 には 8万3462.29ドル、10時 には 8万3942.62ドル、前朝比 −1743.44ドル で 1年前 と比べると 約 2万9400ドル 安い水準、直前の 1週間 は 約 7万5000ドル から 13% 戻していた、下げの理由に挙がるのは利上げ観測の強まり、時価総額 1.33兆ドル、ETH は始値 2684.09ドル(−2.5%・時価総額 約 2330億ドル)

【事実】ビットコイン は 8万7000ドル 超えを弾かれ、8万4000ドル 台へ下げました。24日 の始値は 8万4370.41ドル で前日の始値比 −2.1%、米東部時間 7時33分 には 8万3462.29ドル、10時 には 8万3942.62ドル。前朝比 −1743.44ドル、1年前 比では 約 2万9400ドル 安い水準です(Fortune・Yahoo Finance)。

【背景】直前の 1週間 は 約 7万5000ドル から 13% 戻していました。戻した後の売りが厚く、8万7000ドル で頭を打った形です。下げの理由に挙がるのは 利上げ観測の強まり——金利が上がると、利息の付かない物から資金が抜けます。時価総額は 1.33兆ドル、ETH は始値 2684.09ドル(−2.5%)、時価総額は約 2330億ドル。

【見立て】同じ金利の上げが、株を足踏みさせ、コインを下げた——別の世界ではなく、同じ手綱で動いています。うちの答えは変わりません。ルールのない物には、なくなっても困らない金額だけ。

"弾かれた後"の骨格
8万4370.41ドル
24日 の始値・前日の始値比 −2.1%・7時33分 には 8万3462.29ドル
13%
直前 1週間 の戻し幅・約 7万5000ドル から・その後 8万7000ドル で頭打ち
約 2万9400ドル
1年前 と比べた下げ幅・時価総額 1.33兆ドル・ETH は −2.5% の 2684.09ドル

🗣 まわりの反応

  • Yahoo Finance(24日 の見出し)「利上げ観測の強まりで、暗号資産は値を落とした」=ビットコイン と ETH がそろって下げ、ETH の方が弱い
  • usethebitcoin(24日 の分析)「8万7000ドル 超えを弾かれた後、ビットコイン は 8万4000ドル 台を保っている」=直前 1週間 は 約 7万5000ドル から 13% の戻しだった
  • 論点:下げの理由が「暗号資産の中の出来事」でなく金利=株と同じ手綱で動いている/1年前 比では 約 2万9400ドル 安く、なお戻しの途中という位置/ETH が −2.5% で ビットコイン より弱いのは、資金が中心に寄っている印とも読める

L Lの見立て

私がこの下げで見ていたのは、金額より 「理由の出どころ」 です。下がった理由は、暗号資産の中の出来事ではありません。金利が上がりそうだから。同じ理由で、株も足踏みしました。つまりこの 2つ は別の世界ではなく、同じ手綱で引かれている ということです。中小の経営で同じ場面は、売上が落ちた月の原因さがし です。「あの商品が弱かった」「あの営業が振るわなかった」——中を探します。でも同じ月、同業も、隣の業種も落ちていたなら、原因は外にある。中を叱って直る話と、外の風の話を、混ぜないこと。混ぜると、いちばん頑張った人を責める月になります。今日の 10分:直近で落ちた数字を 1つ 選び、「中の理由」と「外の理由」を 1行 ずつ 分けて書く。外なら、耐える算段をする。中なら、手当てをする。それだけで打ち手が変わります。暗号資産そのものへの答えは、今朝も同じです——ルールのない物には、なくなっても困らない金額だけ。

Fortune / Yahoo Finance / usethebitcoin / Coinbase / Robinhood(予測市場)
03

WTI 94.76ドル、ブレント 105ドル 超——同じ原油に 10ドル 超の開き、ホルムズ海峡 が止まったままだから、ドル円 は 24日 の ニューヨーク で 158円62銭 から 158円93銭 へ、前日 23日 には 9月 の米PMI速報値が予想を大きく上回って 米5年債 が 20年ぶり に 5% 台、金 は 4,310.10ドル(+0.28%)で高値圏を維持、米10年債 は原油の下げでいったん軟化した後 5.16% まで上昇

【事実】24日 の ニューヨーク で ドル円 は 158円62銭 から 158円93銭 まで上昇しました(Fisco)。WTI 原油 は 94.76ドル(+0.16%)とほぼ横ばいなのに、ブレント は 105ドル 超。金 は 4,310.10ドル(+0.28%)で高値圏を保っています。米10年債 は原油の下げでいったん軟化した後、5.16% まで上昇しました。

【背景】前日 23日 には 9月 の米PMI速報値が予想を大きく上回り、米5年債 の利回りが 20年ぶり に 5% 台へ。ドル高の背中を押しました(みんかぶ FX)。WTI と ブレント の 10ドル 超の開きは、ホルムズ海峡 が止まったままだからです——中東から出る油の方が高くつく形。段階的合意が進めば、ブレント 側から戻る順番になります。

【見立て】円安(向かい風)と、原油の頭打ち(追い風)が同時に効いています。うちの現場なら、仕入れの値段を 「円で決まる分」と「油で決まる分」の 2行 に割る。まとめて見ると、上がったのか下がったのか分からなくなります。

"同じ原油、2つ の値段"の骨格
158円93銭
24日 の ニューヨーク のドル円・158円62銭 から上昇・米金利高がドルを支える
105ドル 超
ブレント・WTI は 94.76ドル(+0.16%)=10ドル 超の開きは ホルムズ が止まったまま
5.16%
米10年債 の一時の高さ・引けは 5.10% 前後・米5年債 は 20年ぶり の 5% 台(23日)

🗣 まわりの反応

  • Fisco(24日 の ニューヨーク 為替)「ドル円 は 158円62銭 から 158円93銭 まで上昇」/440億ドル の 7年債入札 は最高落札利回り 5.085%、応札倍率 2.42倍、間接入札 57.2% で「需要は弱い」
  • みんかぶ FX(23日 の ニューヨーク)「ドル円、158円台 を回復 強い米経済指標に米国債利回りが急上昇」=9月 の米PMI速報値が予想を大きく上回り、米5年債 は 20年ぶり に 5% 台へ
  • 論点:WTI 94.76ドル に対し ブレント 105ドル 超=同じ原油に 10ドル 超の開きが残るのは ホルムズ海峡 が止まっているから/段階的合意が進めば ブレント 側から下がる/金利高でも 金 4,310.10ドル が売られないのは、通貨より物を持ちたい人が残っている印

L Lの見立て

今朝の お金 の 3本 は、「どこまで渡して、いつまで渡すか」の相場版でした。01 は借入の値段が 19年 ぶりの高さに戻り、02 はその同じ理由でコインが弾かれ、03 は 同じ原油に 2つ の値段が付いている。私が経営者の仲間に持ち帰ってほしいのは、この 3本 目です。WTI は 94ドル台、ブレント は 105ドル 超。同じ「原油」という言葉の下に、10ドル 以上 違う値段が並んでいる。理由は通り道が止まっているから。つまり、値段の差は品物の差ではなく 「どこを通って来たか」の差 です。中小の経営で同じ場面は、同じ品物で仕入れ値が違う日 です。同じ材料なのに、A の問屋と B の問屋で 1割 違う。品物の差だと思って諦めている社長は多い。でも多くは、運び方と、注文の出し方と、支払いの時期の差です。今日の 10分:いちばん多く仕入れている物を 1つ 選び、値段を「品物の分」と「運び方・条件の分」に分けて 2行 書く。後者は、こちらの工夫で動きます。同じ名前の物に 2つ の値段が付く時、差は中身でなく、通り道にあります。

Fisco(zai.diamond.jp) / みんかぶ FX / Yahoo Finance / 日本経済新聞 / Trading Economics